転職する場合の注意点~精神科編~

注射などの医療措置メインではなく、患者のメンタルケアを中心とした看護を行いたい場合は、精神科で勤務することをおすすめします。入院設備のないクリニックであれば、さらに医療措置をする機会は少なくて済みます。

しかし、精神科ならでは医療措置の少なさは、看護師のキャリア構築のデメリットにもなることがあるので注意しましょう。内科や外科などの一般病棟に長年勤務し、その後精神科へ転職する場合は、一通りのスキルがあるので問題ないかもしれませんが、看護師の経験が浅い場合は、看護スキルのレベルアップにつながらない可能性があります。

また、精神科の中には、認知症の高齢者が多く受診するところもあり、そのような医療機関では介護士のような役割を求められることもあります。ですから、医療機関によっては、精神科であっても体力的に大変になるケースもあるようです。

そこで、精神科の求人を探す時には、まず診療科の名称をきちんと確認するようにしましょう。神経科と似たような治療をする診療科目に心療内科がありますが、細かい業務内容は異なるので、しっかりと名称と業務内容をチェックしてください。そして、年収や待遇だけで求人を選ばないこともポイントです。精神科は他の診療科に比べて年収が高い場合が多いようですが、あまりにも年収が高い求人は、仕事がハードになるかもしれません。

さらに、精神科の仕事は患者との距離感が重要になるので、向き不向きがハッキリわかれます。転職する前に、精神科が自分に合っているかどうかを見極めておかなければ、後で後悔することになりかねません。