看護師ならではのコミュニケーションのコツ

患者とコミュニケーションを取るためには、いくつかのコツがあります。不安を抱えている人との会話では、何気ない仕草の一つでも傷つけてしまうことがあるため、立ち位置や視線、喋り方に注意して接するようにしましょう。

通りかかった時に一言だけ挨拶をする程度の会話であれば、あまり気にしなくても良いかもしれませんが、円滑にコミュニケーションを取りたいときには、相手のペースに合わせた会話を行うことがポイントです。特に高齢の患者は耳が聞こえづらい人が多いので、近くに寄って話しかけるようにし、聞き取りやすいようにゆっくりと喋ります。また、その際には、できるだけ目を合わせるようにしてください。

それから、患者と会話を進めていくためには、看護師が笑顔で接するという点も重要です。無表情であったり、面倒くさそうな表情をしていては、患者は身構えてしまいます。忙しい時でも、できるだけ表情に気をつけるようにしましょう。

そして、時間に余裕があるときは、会話の内容にも工夫してみてください。話しかけられた時は、一言で会話を終わらせるのではなく、次の話題につながるような言葉を選ぶようにします。こちらから話しかける時は、患者の興味がありそうな分野について尋ねてみると、会話が弾みやすくなるかもしれません。

患者と接するときには、思いがけない機会が訪れた場合でも慌ててしまわないように、日ごろから話題にできそうな話の種を探す習慣をつけておくと良いでしょう。会話の引き出しが増えると、患者一人ひとりに合った接し方もしやすくなるはずです。